ロードバイクを始めてしばらくすると、「ビンディングペダル」に興味が湧いてくるはずです。
もしかしたら、最初からビンディングペダルの人もいるかもしれませんが、足をペダルに固定するので初心者には比較的ハードルが高く、ロードバイクに慣れてきたころに導入する人が多いようです。
導入当初は立ちゴケが不安ですが、慣れてくるとその安心感からフラットペダルには戻れなくなるほどです。
たとえばダウンヒル。かなり高速になっている状態から、さらにペダルを回そうとすると、フラットペダルでは足が暴れてしまい危険です。
ビンディングペダルなら、常に固定されているので足が外れてしまう心配もありません。
また、ヒルクライムでも引き足を使うことができますので、一定のリズムで登ることができます。
ロードバイクに慣れてきたら、ぜひビンディングペダルを導入しましょう。
ビンディングペダルは和製英語だった
ちなみに、ビンディングペダルは和製英語のようです。
以前、英語圏の方にビンディングペダルと言ったら「?」みたいな感じで、「Clipless peal?」と言われてしまいました。
どうやら英語では、クリップレスペダルと言うらしいですが、なぜクリップしているのに、レスなのか。少し疑問に思ったので調べてみたら、こんなサイトがありました。
So why do we even use term “clipless,” when it seems like you are indeed clipping into them? Essentially, manufacturers needed a way to differentiate toe-clip and strap pedals from this new type of pedal that didn’t have the toe-clip, but rather a cleat.
出典: Kaden Apparel
簡単に訳すとこんな感じです。
なぜ我々は、実際にペダルにクリップしているように見えるのに、「クリップレス」という言葉を使うのだろうか。もともとメーカーは、トゥクリップではなくクリートがついているこの新しいタイプのペダルを「トゥクリップとストラップペダル」と区別する方法が必要だったのだ。
要は、昔はこんな感じのトウクリップ型のペダルがあったわけで、それらと区別するためにクリップレスという呼び方になったようですね。
雑学はここまでにして、初心者におすすめのビンディングペダルをご紹介しましょう。
初心者におすすめのビンディングペダル
SHIMANO(シマノ)
まずは何といってもシマノですね。
種類も豊富でどこでも手に入りやすいのが最大の特徴です。
PD-R7000
105グレードのSPDペダルです。価格と性能のバランスが優れています。
PD-RS500
PD-R7000だと少し高いなと感じる方は、こちらがいいでしょう。
性能的にもそれほど変わりませんし、価格がR7000の半分程度なので、購入しやすくなっています。
LOOK(ルック)
LOOKはビンディングペダルの生みの親です。もともとスキーのビンディングを生産していましたが、その技術を活かして自転車用のビンディングを開発しました。
特徴として踏面が広いので、より踏んでいる感じを得ることができます。
デメリットとしては、やや滑る感じがしてしまうことでしょうか(個人差アリ)。
KEO2 MAX
シマノよりやや高いですが、カラーも選べておしゃれな感じです。
KEO CLASSIC 3
こちらはかなりリーズナブルなモデルです。初めてのLOOKはこれでいいかもしれません。
TIME(タイム)
膝痛持ちの方に超絶おすすめするビンディングペダルは、TIMEです。
私も腸脛靭帯炎に悩んでいた時期がありましたが、このペダルにしたことでかなり改善されました。
TIMEの特徴は、遊びがかなりあるということです。
足を固定するということは、膝が自由に動けなくなるわけで、それが原因で痛めてしまう場合があります。
TIMEは可動域が広くなっているので、ある程度膝が自由に動きます。しかも、ぐらぐらしてしまうということもありません。
また、ペダル自体もとても軽いので、車体の軽量化にも寄与してくれます。
デメリットをあげるとすれば、クリートの寿命が短いことでしょうか。
XPRESSO 4
価格と性能のバランスが高い、リーズナブルなモデル。
ペダルを買うなら海外通販
ペダルやその他消耗品を買うなら、PROBIKEKITやWiggleなどの海外通販がおすすめです。
到着までやや時間がかかりますが、日本国内で購入するよりも明らかに安くなっています。
上で紹介した商品が全てラインナップされているとは限りませんが、一度確認してみることをお勧めします。
ビンディングペダルの注意点・デメリット
いきなり公道は危険!練習しよう!
ビンディングペダルのメリットは足が固定されていることですが、反面低速では転びやすいということです。
よくありがちなのが、ビンディングにしていることを忘れて信号待ちで足を着こうと思ったら、ペダルから足が外れず立ちゴケしてしまうこと。
わたしも1回経験がありますが、非常に恥ずかしい。
ロードバイクに乗らない人から見れば、ただ止まっているのに転ぶんですから。
クルマどおりが少ない場所で、付け外しの練習をして、慣れてから遠出するようにしましょう。
やっぱり歩きづらい!
シューズにクリートを付けてその分出っ張ってしまうわけですから、非常に歩きづらいです。
つま先側が高くなって、まるでペンギンのような歩き方になってしまいます。
街乗りの場合はあまり適さないかもしれません。
そんな時は、SPDタイプのビンディングがいいでしょう。
これは片面フラットタイプで、普通のシューズでも乗れますし、SPDはクリートがシューズの中に入り込む形になっていますので、普通に歩行することも可能です。
なお、上で紹介しているシマノのSPD-SLとは適合するシューズやクリートが異なるので、注意しましょう。