こんにちは。
この記事を読むあなたは川崎ブレイブサンダースのブースターでしょう。
昨シーズンはCSで敗退してしまいましたが、念願の優勝が手に届きそうなシーズンでした。しかし、今シーズンは今のところ首位だけど、なんだか煮え切らない試合が多いと感じているはずです。
今シーズンの川崎はなぜそんな状態なのか。
スタッツから分析してみたいと思います。
はじめにお読みください
この記事はあくまでいちファンの感想です。
ここではあの選手が悪いと言ったことは書きません。あくまでチーム全体で何が問題なのかを私なりに分析しているだけです。また、あの選手をもっと使えと言った根拠のないことも書きません。
それぞれご意見があるのは当然です。記事を読んで同意したり、そうじゃないだろと思うことで楽しんでいただければと思います。
バスケは確率のスポーツとも言われていますが、数字だけでは推し量れない魅力がたくさんあるのも知っています。
ただ、こうやって応援するチームを分析することもバスケの楽しみ方の一つだと思います。
本記事の数字は、Bリーグ公式サイトの数字を参照しています。
今シーズンの数字は、2023年1月9日時点で掲載されていた数字です(28試合終了時点)。
数字上の昨シーズンとの比較
Bリーグ公式サイトで公開されている数字をもとに、主要項目の昨シーズンとの比較表を作ってみました。
全体的な視点(勝率・得点・失点)
勝率がかなり下がっています。ただ、これでも中地区では首位をキープしており(2023年1月9日現在)、今シーズンは中地区一人負け状態です。中地区に地区分けされたことに感謝でしょう。
なぜ勝率が低いかといえば、見ての通り点が取れないからです。昨シーズンとは実に10点近くの差が生じています。
一方で失点はそれほど変わらないので、ディフェンスが悪くなってきた感じがしてしまうのは、気のせいかもしれません。
チームの大黒柱であるニックファジーカス選手の平均得点を見てみると、昨シーズンは19.7、今シーズンは今のところ19.3となっていてほぼ同じです。
それでいて平均得点が低いのは、他の選手の得点が微妙に少しずつ減っていることが原因でしょう。
多くの人が感じているかもしれませんが、セカンドユニットの得点が伸びない試合が多いです。ここでいかに得点を稼ぐかが今後のポイントになってくると思います。
オフェンス面から
今度はオフェンス面にフィーチャーして分析してみます。
ここでわかるのはスリーポイントを含めたフィールドゴール成功率が下がっていること。
3ptに関して言えば、1試合当たり2本近く成功数が下がっているので、実質6点取れていません。
成功率はそれほど変わらないので、単純にシュートが打てていないと思われます。
これは、打てるのに打たないという消極的な姿勢になったか、そもそも打てる状況が作れない(オープンにならない)のどちらかのはずですが、試合を見る限りそのどちらも当てはまりそうです。
ビッグラインナップで同じようなセットをしていることがスカウティングされて、セットが決まらないことが多く、打てる状況が作れていません。
そんな状況でたまにオープンになっても、「なぜ打たない!?」といった状況も結構あります。
アテンプト(試投数)を増やさないことには決まりませんので、ミスを恐れず打つことが重要になります。後述するリバウンドも悪くはないので、インサイド陣を信じて打ち切ることが大切でしょうね。
また、新しいオフェンスセットがあってもいいかもしれません。特にシューターのマットジャニング選手が怪我から復帰したので、彼を活かすセットを多用することで、アテンプトを増やしていくことができると思います。
川崎ブースターなら、彼が昨年のCS宇都宮戦で獅子奮迅の活躍をしてくれたのは記憶に新しいでしょう。
外の脅威が増えれば増えるほど、ビッグラインナップの有効性も高まるはずですね。
ディフェンス面から
今シーズンは試合を観戦していても、ディフェンス面がイマイチだなと思う試合が多くなった気がします。
ただ、リバウンド面を見る限り昨シーズンより悪くなっているところはありません。
やはりと思いますが、ターンオーバーが増えています。
ターンオーバーは即失点につながることが多いですから、単純にこれだけで4点失っています。
平均得点をこれから昨年並みに増やすことはかなり大変です。
点が取れないならディフェンス面を強化するしかありませんが、TOを減らしていくことは失点の機会を減らすだけではなく、アテンプトを増やすことができるので、このポイントはとても重要だと思っています。
ちなみに、現時点で川崎ブレイブサンダースのTO数はリーグワースト5位です。
アルバルク東京、千葉ジェッツ、広島ドラゴンフライズといった上位チームは軒並み下のほうにいます(つまりTOが少ないということ)。
首位チームでありながら、TO数でワースト上位に入るのは珍しいのではないでしょうか?
数字からわかること
まず、明らかに得点が取れなくなっています。個々の選手の得点力が上がれば良いに越したことはありませんが、いきなりシュートが入りだすことはないでしょう。
得点を作りやすい状況を作ること、そしてアテンプトを増やすこと、この2点が今後改善されると得点も少しずつ上向くと思います。
最重要なのはターンオーバー数を減らすこと。
繰り返しになりますが、TOは自ら攻撃権を失うと同時に、失点につながるというダブルパンチです。
選手個々の能力は他チームに比べても遜色ないはずです。
この2点に注目して引き続き応援していきたいと思います。
おまけ~さらに個人的に思うところ~
攻撃面ですが、全体的にペースアップしてもいいのではないかなと思うことがあります。
フロントコートに入るのが、ショットクロック残り18秒くらい、場合によっては8秒ルールギリギリということもあります。
そうなるとオフェンスにかける時間も減りますし、セットがうまくいかなかったときにはほぼタフショットしかありません。
せめてフロントコートには残り20秒までに運んで、打てるならすぐ打つ、セットなら相手のディフェンスが固まる前に始めるという工夫が欲しいですね。